アジーはどんなお薬ですか?
アジーは副作用が少なくいろいろな菌に対して効果のあるアジスロマイシン配合のマクロライド系抗生物質です。ジスロマックという薬のジェネリック薬で感染症や細菌が繁殖しているために起きている炎症などの治療に使われます。元々は人間の為の薬ですが、動物用としても広く使われています。
一度服用すれば体に吸収されて長くとどまるので、効果が長続きすることも魅力です。
ジェネリック薬ですから、品質は先行薬と同等ですが薬価が安くなっているので、飼い主の経済的な負担も抑えることが出来ます。効果の高さと手に入りやすさが人気の理由です。ただ、アジーは日本では獣医師に処方をしてもらわなければ購入する事ができない薬です。
そして動物病院によってアジーの価格というのはバラツキがあります。ですから安い薬だと思っていたけれども他の動物病院に比べて高かったり、処方をしてもらうための診察代が必要になったりするので注意しなければいけません。
効き目がある細菌が多いので、病気になってから購入するのではなく常に家においておく常備薬として最適です。薬にも消費期限があるので、常備薬として置いておく場合には期限切れになる前に買い換える事が必要です。
アジーの効果
アジーは細菌を退治してくれる抗生物質ですが、ペットに使用するときにはどういう効果が期待できるのかというとマイコプラズマやクラミジア・黄色ブドウ球菌・肺炎球菌など幅広い感染症の治療で投与されたり、皮膚などに出来た細菌性の炎症を治療するときも使用されます。
アジーはマクロライド系抗生物質というものですが、それはリポゾームという細胞の中にあるたんぱく質の合成をする細胞内小器官を阻害する働きを持っている薬のことです。たんぱく質が合成することができなければ細菌は細胞を維持することができなくなり、死滅してしまいます。
たんぱく質は人や動物にとっても必要不可欠な物質ですから、アジーを飲むことに危険はないのかというと心配はありません。というのも細菌のリポゾームと動物のリポゾームとは構造が違うために、薬の影響が殆ど出ないのです。そのため死滅するのは細菌だけで済みます。
ただ、全く無害というわけではなくペットの細胞に影響が出てくることもあります。またマクロライド系抗生物質に対してアレルギー反応が出てしまうこともありますので注意が必要です。購入するときには獣医師に処方してもらう必要があるとはいえ、飼い主もアレルギー持ちであることを知っていて、初めて見てもらう獣医師が相手ならば正直に伝えなければいけません。
アジーの使い方
アジーを処方してもらったら、飼っている犬や猫に飲ませることになるのですが、そのときに服用量の目安となるのは体重です。
犬の場合には1kgで5~10㎎を1日に1回ずつ飲ませていきます。それを7日間続けます。犬に対する具体的な飲ませ方ですが、上下の顎を開いた状態で上に向かせます。そして開いた口にアジーの錠剤を入れて吐き出さないように奥に入れます。錠剤が奥に入ったら、口を閉じて喉をさすると無事に飲み込むことが出来ます。
猫の場合には1kgで5~15㎎ずつ飲ませていきます。こちらは半日から1日ごとに1回ずつで同じく7日間続けます。猫に飲ませる方法ですが、同じく顔を上に向かせて口を人差し指で開きます。そこにアジーの錠剤を入れて奥に押し入れます。錠剤が奥に入ったら、吐き出さないように口を閉じて鼻が上を向いた状態でフット息を吹きかけると息を止めて錠剤を飲み込んでくれます。後は顎を撫でておしまいです。
ただし、病状によっては飲ませる量を増減させることになりますから診断をしてもらうときに、詳しいことを聞いたほうが良いでしょう。薬を嫌がる犬や猫もいますから、そのときにはフードに混ぜて食べさせてやると言った工夫も必要です。そういった点も獣医師に相談したほうが良いです。
アジーの購入方法
ペットくすりのアジーはいろいろな感染症の治療に使われる薬ですが、日本で飼っている犬・猫に飲ませるときには獣医師に診断をしてもらって処方してもらわなければいけません。一番簡単なのは見てもらった動物病院でそのまま処方してもらうことですが、安く購入したいというときには海外から個人輸入をするという方法もあります。
個人輸入といっても日本からインターネットを使って、普通のネットショッピングと同じように購入することが可能です。日本では処方箋が必要でも、海外では市販薬として処方箋なしでも購入できるので何も提出する必要はありません。住所と氏名などの必要事項を入力して、クレジットカードや銀行振込で支払えば自宅まで商品が届きます。
商品は海外から国際郵便で届くので、配送までには数週間は必要です。個人輸入で購入するときには消費税や関税は必要ありません。医薬品にかかる関税は個人輸入は必要ありません。稀に1万円を超えたときには関税・消費税・税関手数料が発生することもあります。
なお、個人輸入の通販で簡単にペットくすりが手に入ったとしても、用法用量は守らなければどのような副作用が発生するかわかりません。ですから、提出する必要はないとしても獣医師にまず診てもらってから購入するのが最善です。