犬や猫にも見られる病気として知られている白内障の治療薬として近年注目を集めているのが、キャンCと呼ばれているものです。
キャンCの概要
キャンCは2010年にアメリカでも特許を取得している点眼薬なのですが、その最大の特徴として言われているのが白内障を治療する事ができるだけではなく視力も回復する事ができると言うところです。
と言うのもキャンCはNアセテルカルノシン目薬Nアセテルカルノシン(NAC)という複合アミノ酸を主成分として構成されており、目に投与することでNACが本来のカルノシンに変わって眼球の水溶液に直接入り込み、強力な酸化防止剤として働いて白内障を治療するという作用を持っています。
そのため白内障によって低下させられていた視力の原因である眼球内の白濁を根本的に改善する事ができるようになっているため、結果的に白内障を治療するだけではなくそれによって低下していた視力を回復させる事ができるようになっているというわけです。
このようなことから犬や猫の白内障を手術せずに治療する事ができる点眼薬として注目を集めており、手術費用が高いだけではなく手術できる獣医師が少ない現状を改善する事ができると言う事で話題になっているのです。
特に早期の白内障に対して使用することによってより効果が得られると言う特徴があり、時間が経過している症状に対してもある程度効果が認められているのですが早期に使用する方がより確実に治療する事ができます。
キャンCの使い方としては共通のルールが設けられており、まず最初の6ヶ月は白内障の有無に関係なく両目に朝晩2回ずつ使用します。
そして7ヶ月目からは1日1回として使用し、いずれの場合でも1滴ずつ目にさすようにします。
注意点としてはカタリン・カリーユニ・ニットーなどなどのピレノキシン系目薬や、ルティン製剤・ゼアキサンチン製剤・アスタキサンチン製剤など抗酸化剤サプリメントとの併用は効果が半減してしまうので注意が必要とされています。
また他の目薬と併用する場合は他の目薬でもそうなのですが、それぞれ1時間ずつ時間を空けて使用することが望ましいです。
ちなみに一般的にキャンCの購入は獣医師の処方の上で購入するようになっているのですが、日本の病院では認められていないため海外の個人輸入代行を利用する事で処方箋なしでも購入できるようになっています。
そのためキャンCを利用して治療したいと言う場合は、輸入代行を利用する事がおすすめです。
このようにペットの白内障の治療に最適だとされているキャンCですが、そのまま購入するとなると病院でも個人輸入代行でもやや割高になっていると言う事があります。
もっと安く購入したいと言う人におすすめされているのが、キャンCのジェネリック医薬品である「シーナック」です。
シーナックの概要
シーナックはキャンCのジェネリック医薬品として販売されているのですが、その成分や内容に関してはキャンCと全く同じです。
その違いはジェネリック医薬品の最大の特徴であるコストで、キャンCをそのまま購入するよりも2割から3割程度安く購入する事ができるようになっています。
そのためキャンCの代用薬として利用していると言う飼い主も多いですし、成分は基本同じであるということから安さを重視してこちらを利用していると言う人も少なくありません。
特に白内障の場合は継続した治療が必要になっているため、経済的にコストが安くなるシーナックの方が長期治療の際には便利であると言う声も少なくないとされています。
このようなことから個人輸入代行の方でもシーナックという名称で販売されていると言う場合もありますが、その場合はキャンCと内容は全く同じなので、安心して購入する事ができます。
ただし注意点として言われているのが、あくまで特許を取得しているのはキャンCの方でありシーナックではないというところです。
一見すると同じものなのだから関係ないのではないかと思われがちなのですが、シーナックはあくまでもジェネリック医薬品なので特許を取得していると言うわけではありません。
そのため人によってはシーナックを利用する事に不安を感じると言う人もいますし、ジェネリック医薬品と言う部分に関して疑問を感じると言う人もいます。
そのような人の場合はキャンCの利用がおすすめされているので、どこに重点を置いて利用したいのかと言う部分を検討して選ぶ事が大切です。
ちなみにシーナックの使用方法や注意点はいずれもキャンCと全く同じとなっているのですが、実際に愛犬、愛猫に対して使用すると言う場合はキャンCでもシーナックでもまずはかかりつけの獣医師に相談してから利用する事が大切だとされています。
また犬や猫だけではなく人間に対しての治療効果も高いとされているので、飼い主も白内障で悩んでいると言う場合は一緒に利用して治療してみると言う事も可能とされているようです。
ただし同じものを併用すると言うのはおすすめされていないので、注意が必要です。