犬の老化は、見た目や行動に現れます。
外見でいえば、お腹がたるんだり、お尻の筋肉が落ちてくる、ひげや毛に白髪が混じる、頬の筋肉がゆるむといったことが挙げられ、日常生活においては、散歩を催促しない・散歩に連れて行っても途中で帰りたがる、スムーズに立ち上がれない、名前を呼んだ時の反応が鈍いなどの変化が現われます。
その他にも老化のサインは、非常にたくさん存在し、目ヤニや耳垢が増えたり、寝ている時間が多くなる、暖かい場所にずっといたがる、口臭がするようになる、体をなでても反応が少ない、鼻が乾いていることが多いなど、本当にさまざまです。
こうした老化のサインが出てきた犬は、若い頃に比べると体力や免疫力が落ちてしまっていますので、病気にもなりやすくなっています。
高齢になった犬の場合には、がん・糖尿病・心臓病・腎臓障害・肝臓障害・白内障・歯周病・皮膚病・痴呆などといった病気に、注意する必要があります。
大切なワンちゃんに少しでも長く元気に過ごしてもらうためには、獣医師による定期的な健康診断をおすすめします。
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犬の老化に気づいたら
人間と同じように、犬も年齢を重ねていき高齢期がやってきます。
一般的に、老犬の仲間入りをするのは、小型・中型犬で7歳、大型犬で6歳といわれています。
高齢になると寝ることを好むようになります。
聴覚や嗅覚といった五感も衰えてきますので、少しの刺激では起きにくくなっています。
また、人間と同じように、足腰が弱くなり、意欲も低下することがあります。
さらに、消化器官の機能も低下して、食にムラが出ることがあります。
ただし、食欲に関しては、歯周病や他の病気によっても、食欲がなくなる場合もありますので、食にムラが出た場合には、まずは獣医師に相談しましょう。
加齢に伴って、必要な栄養素も変わってきますので、7歳を目安にシニア用の食事へ、徐々に切り替えていくようにしましょう。
人間が年を重ねると白髪が増えるのと同じで、犬も皮膚や被毛に変化が見られます。
毎日のブラッシングなどで、日頃のお手入れ時にワンちゃんの変化に気づくことができます。
大切なワンちゃんが、より長く健康に過ごすためにも、7歳を過ぎたら年に1回~2回の健康診断を行い、病気の早期発見に努めましょう。
高齢になったワンちゃんが、寝たきりになった場合、介護を行うための正しい知識など、介護の不安や悩みについては、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。
動物の介護は、人間の介護に比べると、情報が少ないのが現状ですが、飼い主さんが一人で抱え込まないようにしましょう。