家族として猫を家に迎え入れる場合、心構えとしてさまざまなことを知っておく必要があります。
まず、健康な猫の育て方として、いちばん心にとどめておきたいことは、必ず室内で飼うということです。
これは、外に出したりしたときに、ほかの猫から病気がうつるといったことを避けることができますし、ほかにもいろいろな病気になるのを予防することができるのです。
さらには、室内飼いをすることを徹底すれば、猫が行方不明になったり、自動車に轢かれるなどの事故に遭うという危険性を未然に防ぐことができますので、なるべく家の中だけで飼うようにして、外に出さないようにしましょう。
たまには、家のまわりぐらいでしたら、飼い主といっしょに散歩させるのも猫の気分転換になりますので良いですが、そのときでも必ず飼い主が見張るようにすることが大切です。
健康に猫を育てるためには、食事の面にも気を配らなければなりません。
猫に対しては、人間とおなじような食べ物を与えることはやめましょう。
きちんとペットショップなどで販売されているキャットフードを与えることが大切です。
キャットフードのなかには、固形タイプのものと、やわらかいタイプのものがありますが、まだ年の若い猫には、固形タイプのものを与えるほうが良いです。
と言いますのは、やわらかいものばかり食べさせますと、歯が鍛えられなくなって弱くなってしまいますので、健康な猫の育て方としてはあまりおすすめできないからです。
猫の立場からしても、きちんと歯とアゴで噛むことのできる、噛みごたえのあるキャットフードであることが理想的と言えます。
きちんと噛むことは、病気の予防にもつながりますし、猫のストレスも避けることができますので、食事は大切な要素になっているのです。
飼い主は、固形タイプのキャットフードを用意しておきましょう。
ただし、猫が年をとった場合などは、歯が弱くなって、歯周病を引き起こすケースもありますので、そのときにはやわらかいタイプのキャットフードを与えるというのも、選択肢のひとつになります。
食事に関しては、ほかにも気をつけなければならないことがあります。
それは、猫が食べ過ぎないようにするということです。
キャットフードを多めに与えすぎますと、猫が食べ過ぎて肥満になるということが非常に多く見受けられます。
猫が肥満になりますと、腎臓が悪くなって、尿がでにくくなり、膀胱炎になるというケースが多くなります。
膀胱炎になりますと、猫自身にしても痛みを伴いますので、このような病気になったら必ず動物病院に行って診察してもらうことが必要になるわけですが、やはり病気を予防できるならそれに越したことはありません。
膀胱炎は、猫の持病と言っても過言ではないくらい頻繁に起こる病気ですので、予防するためには、猫を太らせないということが肝心です。
そのためには、飼い主としては、食事の量を毎回きちんと計って与えることが大事になってくるわけです。
ただし、食事をきちんと与えていたとしても、膀胱炎などを引き起こすことはありますので、常日頃から、猫の健康チェックをしておくことが大切になってきます。
猫がなんとなく元気がないとか、イライラしているようでしたら、ストレスがたまっている可能性がありますので、たまには猫と遊ぶことを心がけることも、猫の健康にとって重要になってきますから、飼い主は猫に気を配ることが大切です。
猫は、ひとりでも平気な動物とされていますが、やはり、人間にあまり放っておかれると、不機嫌になったりすることが見受けられます。
たとえば、トイレの掃除をサボったりしますと、トイレ以外の場所で排泄する場合もありますので、常にトイレはきれいにしておくことが大切です。